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【地域 × ビッグデータ】コロプラでゲーム以外の領域を開拓する事業部「おでかけ研究所」とは?
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【地域 × ビッグデータ】コロプラでゲーム以外の領域を開拓する事業部「おでかけ研究所」とは?

酒井 幸輝

インキュベーション本部 おでかけ研究所事業部 部長

大学卒業後、会計事務所で経理のアルバイトをしているうちに、大手IT企業のリストラクチャリング担当に。総務、経理、広報・IR、法務などの実務を経験後、旅行のクチコミサイトを運営する企業の立ち上げに参画。大学院に戻り、MBAを取得。2010年、まだ数十名規模だったコロプラに中途入社。

矢口 翔太

インキュベーション本部 おでかけ研究所事業部 ソリューショングループ マネージャー

大学では遺伝学を専攻。「遠い未来ではなく、今、世の中で役に立つ研究分析がしたい」という思いからリサーチ会社に新卒で入社し、インタビューなどの定性調査をしながらリサーチャーとしての経験を積む。2015年、コロプラに中途入社。

K.O

インキュベーション本部 おでかけ研究所事業部 セールスグループ セールスチーム リーダー

大学では物理学を専攻。人とコミュニケーションをとるのが好きで、営業に興味があったことから大手人材紹介会社に新卒で入社。関東、関西を走り回り、営業や渉外を担当。2016年、コロプラに中途入社。

コロプラの「おでかけ研究所」は、KDDIが有する位置情報ビッグデータをはじめ、人々や車両の動きに関するビッグデータを調査・分析することで、様々な地域課題や社会問題の解決を目指していくプロフェッショナル集団です。これまでに150以上の自治体の調査事業を受託してきました。

コロプラが創業して間もない時期に始まった取り組みで、ゲーム会社の事業でありながら官公庁や地方自治体、鉄道会社向けの事業を行っている、かなり特殊な事業部になります。
イメージしやすいところでいうと、観光コンサルティングとして新たな提案をしたり、都市計画やまちづくりのサポートをしたりしているそうですが、現在はさらに活動の場を広げるべく「営業と分析官を募集中」ということなので、ちょっと話を聞いてきました。

ビッグデータや地域課題、観光業に興味がある方はもちろん、おでかけ研究所のサービスそのものにご関心がある方にもご参考にしていただければと思います!
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「おでかけ研究所」
発足の経緯から最新事例まで

まずはお一人ずつ、コロプラに入社した理由からお話しいただけますか。

酒井 私は前職が旅行関連会社で、管理部長として「会社経営に貢献したい」と思っていたのですが、あるとき「そもそも売り上げを伸ばさないと、会社は続かない」というところに思い至りまして...... "データをもとに売り上げを伸ばせる事業" に興味を持つようになりました。それから大学院に戻ってMBAを取得したところ、ベンチャーキャピタルの方にたまたまコロプラの事業を紹介されて、2010年当時、インターネットの世界でますます盛り上がっていきそうな予感がしたので、入社を決めました。

矢口 私は前職がリサーチ会社だったんですが、"定性調査" という、対面インタビューで人のニーズや深層心理を引き出す形式で調査・分析をしていました。でも定性調査でできることと、定量的な調査でできることは違っていて、「片方だけやっていても、いい結果、いい分析ってできないんだろうな」と考えるようになったので転職先を探したところ、おでかけ研究所の求人を見つけました。

K.O 僕は前職では人材紹介会社で営業をしていたんですが、転職を考えたきっかけは個人的なものでした。あるとき地元に帰省すると、友達から「この街は過疎化が進んでいて、仕事もほとんどない」という話を聞いたんですね。それ以来、「生まれ育った街を元気にしたいな」と考えるようになって、地域を盛り上げられる観光業に興味を持つようになりました。そのうちにおでかけ研究所を知って、「コロプラ、こんなことしてるんだ。面白そうだな」と思って入りました。

みなさん出身業界や入社のきっかけがぜんぜん違うんですね。それにしても「おでかけ研究所」ってユニークな事業名だと思うのですが、その由来はどのようなものなんでしょう。

酒井 もともとコロプラは、『コロニーな生活』という位置情報を活用したゲームの開発・運営会社として始まっていて、そのサービスのベースにあった考えが、"おでかけして、地域を活性化していこう" というものだったんですね。ただ、2011年に東日本大震災が起きて、日本中でおでかけが自粛されるような空気になりまして......。

K.O それで、位置情報を活用して国内の人の動きを可視化したり、計画停電の状況がわかる『停電チェッカー(無料)』などの初期サービスを提供したんですよね。

酒井 うん。我々の技術を生かしながら、世の中と向き合っていく方法を模索していく中で、「おでかけに関するデータを発信したら、なんらかの役に立てるのではないか」という仮説を立てて作ったんだよね。その中で自然と「おでかけ研究所」という名前も生まれて。
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矢口 当時はまだKDDIさんのデータではなく、コロプラが『コロニーな生活』で得た位置情報データを使っていたわけですよね。

逆に言うと、現在はコロプラのデータは使わず、KDDIさんのデータしか使っていないのでしょうか。

K.O その通りで、2013年以降はKDDIさんのビッグデータのみを使って、調査・分析をさせていただいています。コロプラと言うとどうしてもゲーム事業のイメージが強く、そのデータを使っているのではと思われるかもしれませんが、違います。

矢口 私も最初におでかけ研究所を知ったときは、「ゲーム会社のコロプラがこんな事業をやってるんだ」と思いました(笑)。データについてより正確に言うと、KDDIさんが【あらかじめ同意を得たスマートフォンユーザーの方々から得た位置情報を、誰の情報であるかわからない形式に加工】した上でご提供いただいています。
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そういった位置情報ビッグデータを使って、具体的にどんなことをするんですか。

酒井 主に観光振興交通計画まちづくり商業施設運営イベント・プロモーションといった軸で、各地域の意思決定に伴走しながら本来ある価値を可視化して、その活用方法を提案したり、現状の課題を解決するためのサポートをしたりしています。より具体的に言うと、それぞれの案件で「こういう地域の、こういう課題に対しては、こういうデータで、こういう分析をすれば、光が見えます」というふうに、お客さまのニーズに合うようにプランニングしていくんです。

矢口 最近の事例でいうと、沖縄本島のプロジェクトがわかりやすいかなと思います。沖縄本島は西側に観光スポットや宿泊場所が集積しており、東海岸は交通アクセスが不便であることもあって、これまであまり観光客が来ていませんでした。ところが近年は訪日外国人でもレンタカーを使って、東海岸の海中道路や浜比嘉島などの離島に足を運ぶようになっています。
地域の受け入れ環境整備と観光客向けのプロモーション施策を考えるにあたって、いまどんな人がどこに訪れているのかの現状を位置情報ビッグデータやSNS、アンケート調査などを活用して、しっかり把握しよういうプロジェクトでした。調査結果では、思いもよらないところに訪日外国人がたくさん来ていたことがわかり、早速パンフレットをおくなど、情報発信拠点としての磨き上げが始まっています。

K.O それから先日、KDDIさん以外のビッグデータを使う取り組みとして、車両に搭載するGPSの位置情報を活用して、 "レンタカーのリアルタイムデータを収集する仕組みを作る" というシステムの研究開発が、NICT(情報通信研究機構)に採択されましたね。九州工業大学の先生とおでかけ研究所で知恵を出し合ってまとめたものなんですが、僕たちの提案の先進性や有用性が国の機関によって認められたのは嬉しいですし、こうした今まで世の中にない価値を提供していく取り組みができることにやりがいを感じます。
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レンタカーのリアルタイムデータを収集すると、どんなことが実現できるのですか。

酒井 たとえば訪日外国人の方が道に迷ったとき、レンタカー会社の営業所に「今どこにいるのか」を伝えるのってなかなか難しいんですが、それも解消されますし、知らないうちに迷惑駐車をしてしまって、地域の方に迷惑をかけることも減るはずです。また、営業所に戻る10分前に自動で連絡ができるとキズの確認やバス送迎の待ち時間の短縮にもつながります。レンタカーを利用する人、運営する人双方にとって、もっと快適なサービスが実現できるようになるはずです。

おでかけ研究所の仕事は、単に "観光業を盛り上げる" という領域には収まらないようですね。

酒井 はい。たとえば2020年に向けて首都圏の交通混雑を緩和するために、国はテレワークや時差通勤を推奨しているんですが、その施策の効果を分析して、期間中の快適な交通環境づくりに役立てています。あとは、西日本豪雨や熊本地震などの災害影響を可視化して被災地支援を行ったり、変わったところでは動物を巻き込む交通事故を防いだり、密漁対策をしたりといった自然保護もしていかないといけないとか......その地域独特の課題に対して向き合っていきます。我々には官公庁や地方自治体さんなど150以上の成功事例がありますので、そのノウハウやスキルを掛け合わせつつ、多角的に見ていきます。
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150以上の実績ということは、並行して何案件か担当するということですよね。どれくらいのペースで出張があるものなんでしょう。

K.O 僕は営業なので、週1~2回平均で、月6~7回という感じですね。先月だと、宇都宮、箱根、淡路島、大阪、函館、和歌山といったところでしょうか。京都の案件に関しては、およそ1年間、ほぼ毎月京都に行っていましたね。

矢口 私たち分析官は、月1回くらいですね。毎年1~3月は、自治体さんのキックオフや報告会が集中するので毎週出張に行きます。

酒井 私はK.Oさんほどではありませんが、昨日までは九州にいて、その前は沖縄、神戸に行っていました。矢口さんは分析官だけど、「現場を見ておきたい」って言うよね。

矢口 やはり観光に関する業務が多いので、現場を一目見ておき、ある程度の土地勘を得ることはとても大事だと考えています。一目見ておくだけでもお客さまとご提案する際にもより具体的にイメージしながら会話できるので、できるだけ足を運びたいと思っています。ただ、これはあくまでも私のやり方であって、分析官によっては考え方も違いますので、チームメンバーにも強制はしていませんね。
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一人ひとりの業務と
リアルに求めている人物像

おでかけ研究所の概要がわかってきましたので、みなさんの具体的な業務内容を教えていただけますか。

酒井 定常業務はメンバーに任せていますので、私は2、3年先を見越して新事業の種まきをしたり、位置情報の活用を促進するための広報活動をしたりしています。

矢口 私は職種的には「データ分析官」ではあるんですけど、基本的に営業とペアで動いていますので、「分析官兼プランナー」という言い方がしっくりきますね。営業が受託したらキャッチしたお客さまのニーズに対する調査設計・仕様決めをして、仕様が決まったら分析からレポーティング、報告会まで対応するというのが定常業務です。

K.O こっち(営業)だけでもダメだし、そっち(分析官)だけでもダメだし、"2人セットでコンサルタント" みたいな感覚はありますね。僕は職種的には「営業」なので、日本全国の自治体や鉄道会社に向けてサービス紹介や企画提案をしています。その一方で、位置情報を使った特殊なサービスなので、最近ではお客さまのほうからお問い合わせをいただいたり、ご指名いただいたりするケースも多いですね。

酒井 地方自治体さんに関しては公募制なので企画書を書いてプレゼンをしたり......っていうのも多いけれど、ご指名いただくことも増えてきたかな。

矢口 たしかに、リピートやクライアント紹介の場合は「コロプラの分析がいい」という理由で選んでいただけるようになってきましたね。あとは、やはり3大キャリアの1つであるKDDIさん(auのスマートフォン)のビッグデータを使っているというのも、ご指名いただく理由の1つにあると思います。

なるほど。それに関連するところで、現在募集中の「営業」と「分析官」について、それぞれ理想的な人物像などがあったらお話しいただけますか。

K.O 営業に関しては、素直な人がいいですね。それがないと何も進まないので。あと僕たちは、コロプラというエンターテインメントを提供する会社の一部門で、しかも観光業に直結するサービスなので、調査や分析を通してエンタメ感やワクワク感を生み出せるといいなあと思っています。

矢口 分析官目線で、「どういう営業が一緒に仕事をしやすいか」と言うと、おでかけ研究所の事業に共感して、それを世に普及させたいという強い意志をお持ちの方になるんじゃないかなと思います。我々は様々なお客さまに対して、"勘や経験だけに寄らない、データに基づいだ施策の立案" をしていきますので、そのベースはしっかり理解しておいていただきたいなと。

酒井 たしかに......官公庁や地方自治体さんは独特で、意思決定の仕方やスピード感、予算の都合などが一般的な企業と違いますので、それも含めて課題の本質を理解して、根気強く知恵を絞っていける方が向いていると思います。あと分析官に関しても、これまでにない新しい価値を作っていくためには、データに対して「素直」になって、それを読み解いていく力が求められますね。

矢口 私は分析官に関しては、分析力を磨いていきたい人ももちろんですが、単に分析するだけではなく、お客さまのニーズを引き出したり、分析の提案・報告対応も行いますので、「分析力をスキルの1つとして身に付けたい」とか「提案力が欲しいけど、分析力がないから身に付けたい」という人も向いていると思います。また、ただ仕様通りに分析を進めるだけではなく、自ら新しい事を取り組んでいきたいと考えている人に来ていただきたいですね。プログラミングスキルはなくても大丈夫ですが、あってこしたことはないです。

K.O 企画提案力も身につきますし、ダイナミックな規模の案件が多いので、「もっと大きい仕事がしたい」という方には最適な環境ですよね。
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ちなみにどんな業界出身の方が多いですか。

酒井 営業は、観光業、旅行会社から転職されてくる方が多いですね。「これまで地域の課題を感じながら既存の商品を売っていたけれど、もっと入り込んで、よりその地域にフィットしたものを提供したい」という想いを持った方が集まっているように感じます。分析官は、「定性調査をしていたが、定量調査も含めてもっと説得力と推進力を持ってやりたかった」というリサーチ会社出身の方や「その地域と向き合って作りたいものがあったが、反映するのが難しかった」といった都市コンサルタントの方など、いろんな方がいますね。

営業も分析官も、いろんな業界で求められている仕事だと思いますが、おでかけ研究所で働く良さってどんなところにあると思いますか。

矢口 一言で言うと、裁量がたくさんあるというところですね。コロプラがベンチャー気質というのもあると思いますし、おでかけ研究所も比較的新しい組織なので、仕事の仕方に型がないというか。サービス自体も、現在進行形で観光業を軸に売り上げを伸ばしつつも、それ以外にも道はないかと探している状態なので、やりたい業界があればそこを攻めてもいいですし、やってみたいことがある方には非常にやりがいがある仕事だと思います。

K.O 言われちゃいましたね。僕も裁量が大きいところが、ここで働く一番の魅力だと思っています。いい意味で、おでかけ研究所は "これをやる" が決まっているわけではないので、地域のためや事業を大きくするために、"良い" と思ったことはなんでもできる環境です。これまでやりたいことがあったのに実現できなかったような人には最高の環境なんじゃないでしょうか。

酒井 そう感じてもらえているなら、安心しました。我々のサービスって、ビッグデータに潜んでいる本来の価値を見つけて、世にない新しい価値を作っていくことなので......凝り固まったものがあるとむしろ邪魔になるというか。これからも型にとらわれず、のびのびやってほしいですね。

K.O あと、地域の有名なプレイヤーの方、たとえば、それぞれの地域の交通事業者や旅行会社、都市コンサルタントや大学等の教育機関の方々と力を合わせながらプロジェクトに取り組んでいけるのも、ここで働く大きな魅力だと思いますね。今はすべての観光業の大手旅行会社さんとパートナーシップを結ばせていただいていますし、官公庁や地方自治体さんをはじめ、なかなかお会いできないような組織の方々とお仕事をさせていただいていますので。

酒井 世界的なスポーツ大会の開催時など、旬な出来事にはだいたいお声がけいただけるようになったしね。なんだかんだで8年間続けてこられたのは、若手の現場メンバーに入社後早期に一人前になっていただいたことが大きい、その積み重ねで今の状態があると思っています

最後に、改めて入社から現在までを振り返って思うことや、これからやりたいことについてお話しいただけますか。

矢口 「ビッグデータを扱いたかった」というのが入社理由でしたが、実際にやってみると、想像していたのと違うところと、想像通りのところがありました。結局、私の気持ちは当時と変わらず、「定量調査のいいところもあれば、定性調査の良さもある。どちらかだけではダメなんだな」というところですね。今後は位置情報だけでなく、従来の調査手法や新しいデータを複合して1つの結果を出せるようになりたいと思っています。
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K.O 僕は、営業の仕事は最大限やってきたんですが、入社したきっかけである「地域を元気にしたい」というところにまだリーチできていないので、そこは今後の課題ですね。今は分析官と組んで、データを調査・分析して提案するところまでが主業務になっていますが、「このデータを使って実際に地域がどうなっていくか」というところまで追っていけるようになりたいと考えています。

酒井 2人とも、これまでの活躍も十分誇れるものだと思うけど、初心を忘れず、まだまだやりたいことがあるという......素晴らしいですね(笑)。
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K.O あと、せっかくコロプラの中にある事業部なので、今後はゲーム事業やVR関連サービスとのコラボをしたいです。

矢口 位置情報の分析結果を活用してリアル事業の強化をしたり、新しいコミュニケーションのやり方を提案したりするなど、サポートできるところは色々ありそうですよね。

酒井 コラボ、どんどんやっていきたいね。おでかけ研究所がやっていることって、『コロニーな生活』でやっていたリアル連携にも通じる、ある種コロプラのアイデンティティにもつながるものなので、今後様々なゲームが地域と連携していくときに、その橋渡しができるんじゃないかなと思います。

ゲームとのコラボも含めて、今後の展開も楽しみにしています。今日はありがとうございました!